2011年9月27日火曜日

ブリード・レスキュー

初めて収容室で会った時のスプ子。






今回のスプ子レスキューの話は、これまでの経緯をこのブログでも書いてきた通りです。
スプ子は誰が見ても「かわいい!」と言うようなわんこです。


そんなかわいい子が、「犬歯が削ってある」「スプリンガーは激怒症候群で有名だ」「捨てられた理由はそれだろう」といったことで、他に引き取り手は無く、危うく「処分」されるところでした。
僕自身も上のような理由から、本人に会ってみるまでスプ子の状態を危惧していました。




我が家に来てから1ヶ月が経ちました。


未だスプ子には「危なげな兆候」は一切ありません。
このブログに、数々の貴重なエピソードを交えながらアドバイスして下さったアディパパさんのご意見の中には、それでも油断しないこととしっかりとした心構えが必要とありました。
これらを念頭に、さらに必要なだけ時間を掛けて、今は見守ることが大切と思っています。




今回の件で、思ったことがあります。


それは「スプにこそブリード・レスキューが必要なのではないか?」ということです。
ブリード・レスキューとは特定の犬種を専門にした保護活動のことです。
単独の犬種に限ってレスキューを行うことにはメリットが少なくありません。
ある特定の犬種に絞ることで、その犬種に詳しい愛好家たちのサポートを受けられます。
つまり一時預かりや里親を募集するというような際にも、スプの特性を理解してる人間が関わることでより適切な対応が可能になります。


「スプの問題」は有名で、今回のスプ子のようにそれを知ってる愛護団体がどこも手を挙げなかったような場合、悲しい結末が待っていることになります。
もしもスプ子には今後も問題がまったく認められなかったとしたら、例の犬歯の件で誤解されたために命を落とすところだった、ということになります。




東京都と神奈川県の一部の愛護センターは、今回スプ子の引き出しでも同行してくれた愛護団体のDLSでカバー出来ます。
この管内でスプが収容された場合、一時預かりが出来る方がいらっしゃれば引き出すことが出来ます。これ以外のエリアではネットワーク上で協力を得られる団体があれば可能になるかもしれません。


例えばESSCJの一活動として「スプリンガー・レスキュー」があっても良いような気がしますが、いかがでしょうか?
差し出がましいことと思いますが、今回の件でメッセージを頂きました方々からお話しを伺ううちに思ったことを書かせて頂きました。





日野の多摩センターの収容室に入った日のフィオ。



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7 件のコメント:

カトママ さんのコメント...

こんばんは、カトママです。 今日もちゃんとコメント
入るかな。ドキドキ (笑)

スプ子、表情も豊かでお話をうかがってる限りでは
レイジの兆候が見受けられないですよね。もしかしたらたった一回の噛みつきだけでオーナーが凶暴な犬だと勘違いして
処置したとかでしょうか。いずれにせよ今回の事はスプ子に
とって不幸以外の何物でもなかったですね。こうして保護して下さった方が居たのが幸いでしたしスプ子の話題が上がった時点で多くのスプオーナーさんが大変気にかけていたのは
確かです。

自分も少しですがESSCJの活動に携わってますがスプの
レスキューに関してはHPにこれまでスプを保護して命を
全うするまで愛情を注いで受け入れて下さった方のお話なども掲載されていますし会長さん、役員の方々もスプの保護について会員さんから意見を伺ったりこれから活動して行こうと考えておられます。少しずつでも良いのでこれから実行に
移せていけたらと自分も思いますし自分も出来ることがあれば頑張りたいと思います。

クロフィオ さんのコメント...

>カトママさん

コメントありがとうございます。
僕のメールアドレスにはカトママさんからのコメントが「スプリンガー・レスキュー」にあったことを告げるメッセが入っていたので内容は読めたのですが、なぜかブログには反映されていませんね。
う〜困りました。
よく調べてみます。

yox さんのコメント...

ESSCJの会員ページにはアンケートによるスプの問題行動のパターンなど役に立つ文献が記載されているんです。
確かレスキューも、体験談が読めるようになっていたり、里親探しも実際していました。

ですのでスプ子ちゃんの飼主さんも遺棄などせずにESSCJにアドバイス求めれば少しは状況が変わっていたかも知れないですね。

確かにスプって独特な犬種で私も初めの頃はいろいろ助けがひつようでした。
ブリーダーさんにアドバイスいただいたり、ブロ友さんやオフ会で指南してもらったりして今のハッピースプライフが成り立っています。

少しアクティブなフォーラムのようなものがあれば助かりますね。

クロフィオ さんのコメント...

>yoxさん

>ESSCJの会員ページにはアンケートによるスプの問題行動のパターンなど役に立つ文献が記載されているんです。
確かレスキューも、体験談が読めるようになっていたり、里親探しも実際していました。

そうでしたか。体験談などはこれから里親になる方には有用ですね。

>確かにスプって独特な犬種で私も初めの頃はいろいろ助けがひつようでした。

我が家の場合ですが、リルビはまったく手が掛からない子だったんです。スプにしては奇跡でしょうか?w
でもそれはお姉ちゃんのゴルのタバサが幼いリルビを躾けてくれたからなんです。悪いことをした時やイヌ社会の掟等を、叱ったり叩き込んだりしてくれました。

アディパパ さんのコメント...

こんにちわ~♪

今回、文面に登場させて戴いて大変恐縮しております。(汗)
「ブリード・レスキュー」という言葉はココではじめて知りました。すかさず、「ブリード・レスキュー」をPCで検索して数件をアクセスして目を通しました。
不思議とスプが見当たらなかったです。国内で飼育登録数が少ないレア犬種だからでしょうか??
別件で、問題になっている[激怒症候群]がスプ特有の疾患ではない事も知りました。
が、この疾患の代表犬種のスプが「ブリード・レスキュー」として有ってもシカリなのでしょうね!
クロフィオさんの仰る様に、「餅は餅屋」が一番痒いところにも手が届くでしょうから、このお考えは的を射ていると思います。

ペットショップから一般家庭にスプを迎えるにあたって、この疾患をフルイで落とせるのは売り手側だけすから、我家の様に家族の一員になってから数週間の飼育での凶暴性をペットショップに指摘したところで、ショップの対処は商品の交換だけですので、これだけでは納得の出来る事では有りませんでしたね!
かといって、ペットショップの保証はそれまでで、私は当時は部外者でしたので家族の安全を願えばそれでも良かったのですが、当の本人達は聞く耳持たなかった様です。そのシワ寄が私に来ている次第です・・・(泣)

こういった飼い主の思惑の弊害が飼育放棄・遺棄に表れてきているのでしょう!(涙)
「拾う神」より「捨てる神」を産出しない売り手の姿勢を問わなければなりませんね・・・。(汗)
その中で可能な限り、後者方へのケアがあればベストなのでしょうけれど・・・。
スプ子ちゃんにこのまま何もなければ犬歯の処置が元飼い主の誤判断だった事を願うばかりです。

クロフィオ さんのコメント...

>アディパパさん

こんばんは!
勝手にお名前を出してしまい、こちらこそ恐縮です。

海外では単独犬種のレスキューは普通にありますね。
大抵はその犬種のファンシャーの集まりであるクラブなどが行っていたり。

あまり深刻な問題を抱えていない犬種であれば、アダプトは比較的容易ですが、レイジの様な問題を抱えてる犬種の場合では特にブリード・レスキューの必要性を感じます。それで今回の記事では書かせて頂きました。

ただ難しい問題については、より正確で最新の情報に基づいて対応していかないといけないと思います。
そして動物保護という、これも決して簡単ではない活動についても、一旦始めるとなるとクリアしなければならない問題が沢山あると思います。
まず出来るところから始めたいですね。

>こういった飼い主の思惑の弊害が飼育放棄・遺棄に表れてきているのでしょう!(涙)

ある意味、遺棄されてセンターに収容されたイヌは幸せと言えるかもしれません。
虐待を受けた、劣悪な環境で飼育されていた、悪質ブリーダーの元でパピーミルとして扱われていた、使い捨てにされた猟犬等々・・・そういったところから文字通り救出された子たちは、いろんな愛護団体や個人ボランティアの手によって以後の犬生では幸せが約束されますから。

クロフィオ さんのコメント...

匿名でコメントを頂きました方へ。

せっかくコメントを投稿して頂いた様ですが、Bloggerでは反映されないことがよくある様です。ですので、こちらに私の方からCopy&pasteさせて頂きました。

>「私はあなたについてのこの記事を書くに入れてすべての努力に感謝 Blogger: スプリンガー保護日記 - ??????? . 私は私のクライアントのいくつかはそれは面白いかもしれないと思うように私は私のウェブサイトにあなたのブログにバックリンクバックを投稿します。」

コメントをありがとうございました。
この記事をあなたのブログにバックリンクして頂きましたそうで、ありがとうございました。
もしかしたら外国の方でしょうか?文面から拝察しますと翻訳ソフトなどをお使いの様にお見受けします。
もしよろしければ、あなたのブログのURLを教えて頂きましたら嬉しいです。

Thank you for leaving a comment for my blog. I'm very glad to hear that. Would you inform me about your blog's URL?